はじめに
 私たちは何のために青年会議所に入っているのでしょうか。それは自分たちが暮らすこの故郷をより良くする運動をするためです。そして、この運動を通して我々が自己成長することで新たな力を養い、さらに故郷を良くするための運動につなげていきます。この運動を通した自己成長の連続こそが青年会議所の大きな魅力なのです。この機会は全てのメンバーに与えられていますが、全てのメンバーが等しく自己成長できるわけではありません。誰のため、何のためにこの運動をしているのかを深く理解した上での活動でなければ自己成長にはつながらないでしょう。メンバー一人ひとりが青年会議所運動の意義を正しく理解し、情熱を持ってそれぞれの活動に参加することではじめて自己成長を実現できるのです。そして、一人ひとりが自己成長を遂げることによって地域をより良くするための人財となり、その運動を継続することによってこの故郷を変えるのです。
 人は他者のための行動にこそ自分の能力以上の力を発揮できます。それは自分一人が走る徒競走より、仲間のために走るリレー競技の方がいつも以上に力が入る感覚に近いと思います。仲間のことを想う気持ちが自分を動かし、大きな力となっているのです。青年会議所の運動や活動においても同じことが言えます。故郷のため、仲間のためだからこそいつも以上の力を発揮することができるのです。そして、いつも以上の力を発揮することで自分の限界を打ち破り、これまでの自分を超越しさらなる自己成長を遂げることができます。
 
可能性を切り拓くJAYCEEとなる
 ここ数年、これまで直方青年会議所の中枢を担っておられた諸先輩が多く卒業されるとともに、多くの若い新入会員が入ったことによりメンバーの世代交代が大きく進みました。これは時代に合わせて組織を変化させる良い機会である反面、青年会議所運動に対して理解の深いメンバーが減少していくことによる影響が心配されます。
 また、メンバーによって青年会議所活動に対する想いや青年会議所の目的・使命の理解に差があり、それぞれの活動に取り組む意欲に違いが出る一因となっています。そこで、メンバー一人ひとりが青年会議所の目的・使命を今一度理解し、全ての活動に対して責任と誇りを持つことが必要です。そのことが直方青年会議所の一員であることに自信を芽生えさせ、地域をより良くする人財となるのです。我々一人ひとりがJAYCEEとしてのあるべき姿を追求し、自己成長を遂げなければなりません。
 
若い我らが手を取り合うことこそ
青年会議所運動である
 会員拡大とは、単に組織を維持するために行う活動ではありません。市民意識を変革することでより良い社会を実現するという青年会議所運動そのものであり、この故郷の発展に貢献できる人財を増やしていくための活動でもあります。我々は故郷の未来のために志高く行動できる仲間を増やし、より大きな運動を展開していくためにも会員拡大をさらに推進していく必要があります。
 しかし、会員拡大は1つの委員会に任せておけばいいという簡単な課題ではありません。一人ひとりがこの課題を自分ごととして捉え、全員で解決するという意識を持ち、自らの言葉で直方青年会議所の魅力を伝えられる存在となる必要があります。メンバー一人ひとりがこの組織の意義と魅力を正しく理解し、伝えられる姿こそ、メンバーが自己成長した姿です。全メンバー一丸となって拡大に取り組んでいかなければなりません。
 
これからのまちづくりの希望となる
 2040年までに896の地方自治体が存続できず消滅する可能性があると言われているように、この直方青年会議所の活動エリアにおいても人口減少、少子高齢化などの社会問題によって、地方自治に多大な影響が出ることが予想されます。私たちはこの活動エリアを魅力ある故郷にできているでしょうか。多くの資源と可能性を故郷の魅力として磨き上げるためには、これからの未来を担う子ども達の結びつきから地域を結び、地域住民や関係諸団体の皆様と一丸となって故郷に活力を生み愛郷心を育んでいくことが重要です。
 直方青年会議所が先人達から脈々と受け継がれ創ってきた地域共育事業、地域共育をふまえたまつりの開催は今後も必要な運動です。私たちの故郷にいる無限の可能性を秘めた子ども達が、これからの未来に対する自分の考えを本気で考え、具体的に創造し、自ら意思表示するならば、故郷の未来を照らし、活性化させる鍵となると確信しています。時代が変化していく中でも私たちが目指す明るい豊かな社会、魅力ある故郷を実現するという大きな目標に変わりはありません。私たちが子ども達と共に新しい発想で地域共育を創造することで、故郷に誇りを持つ人財を増やし、故郷の魅力を人と地域の力で活かし、実現可能な夢へとつなげ、魅力ある故郷の創造に邁進いたします。そして、永年継承してきた変わらない想いをつなぎながらも、故郷が求め望むことを探求、実践し、検証していくことで誇りある故郷づくりを実践していきます。
 
グローバル時代に対応できる
人財を育てる
 日本が観光立国として国をあげて外国人旅行者の受け入れを推進していることで、各地で外国人旅行者が増えており、ますますグローバル化が進んでいることを肌で感じられます。世界との垣根がなくなっている状況下において、海外の方と交流する機会が増えていますが、その前に我々にはやるべきことがあるのではないでしょうか。まずは自分自身が日本の歴史や文化についての知識をしっかりと持っておくべきです。日本を知り、日本について語れることが、相互理解を深めるためのきっかけをつくることに必要なことなのです。また、日本と海外の文化や考え方の違いを知ることで、日本の良さに改めて気付くことができ、日本という国に誇りを持って海外の方々と接することができるのです。
 北釜山青年会議所との姉妹締結も今年で47年を迎え、様々な苦労や困難を乗り越えながらもメンバー同士の友情、そして合同事業ホームステイを通して世代を超えた交流を続けてきました。これからも活気あるものにするためには、さらに子ども達の参加を促し、故郷の方々に参画して頂かなければこれまで以上の運動にはなり得ません。同じ運動をこれまでと同じ方法で行っていくことは時代の変化が許すことがないでしょう。多くの方々が国際交流に目を向け、興味をもって我々の事業に賛同して頂けるのであれば、これまで以上に充実した事業に発展すると確信しています。
 この故郷が国際化時代に向けて発展するためには、グローバルな視点を持ち、故郷から世界を見据えて活躍できる人財を育成していく必要があります。故郷と世界が直接つながることで新たな可能性が生まれ、斬新な発想で故郷を活性化させるための力となるのです。私たちは今行っている運動に加え、さらに国際交流の機会を創造し、広い視野や感性を身につけるとともに、一人ひとりがこれらの知識と経験を兼ね備えた真の国際人として自己成長することで、このグローバル時代に地域や企業を発展させられる人財となることができるのです。
 
組織の要をつくりあげる
 組織を運営していくにあたり、総務の存在はとても重要です。この委員会が機能していないと組織運営に大きな支障をきたす恐れがあるからです。1年間の担いを全うすることで円滑な組織運営へとつながり、全ての委員会が行う活動の効果をより高めることができるのです。
 また、広報の担いとして、より多くの市民に対して直方青年会議所の運動を広く発信し、我々の運動を理解していただき、ともに活動していただけるよう情報発信をする必要があります。
 さらに、直方青年会議所が組織として地域のためにより良い運動を展開していくためには、総務が組織運営を円滑に行っていかなければなりません。組織とは個の集合体であり、個であるメンバー一人ひとりをまとめ、組織として連携していくことでより効果的な運動をすることができるのです。そして、この組織が多くの運動を展開していくためには、この組織を構成する委員会がしっかりと機能していなければなりません。委員会がしっかりと機能することで、メンバー一人ひとりが質の高いJC活動を行うことができ、より良い運動につながるのです。委員会が自己成長の場となるためにも、委員会運営をしっかりと行えるようサポートする必要があります。さらに、JC活動をする中においては、JCのルールや行動規範を徹底できるよう組織に浸透させ、組織としての価値を高めていく必要があります。そして、これらを通して直方青年会議所としての運動がより効果的に行えるよう、組織力を向上させていかなければなりません。
 
おわりに
 我々、一人ひとりがそれぞれ自己成長を遂げた時、次に目指すべき姿が見えてくるはずです。そしてその目指すべき姿に向けても恐れずにさらなる一歩を踏み出していきましょう。自己成長に終わりはなく、現状に満足することなく歩みを進めていくことがこの故郷のためになり、自分のためになるのです。